はじめに

家族史

はじめに

十五年前くらいから、仕事で企業の創業者伝や社史の編纂を手伝ってきた。その中で出会った多くの創業者や経営者ご夫妻から、太平洋戦争前から戦後、厳しい環境の中で、家族や従業員のために必死で働いたというお話をうかがった。そのとき多くのご夫妻の表情はとても明るく、屈託がないのが印象的であった。

うかがったお話の多くは、私の両親が過ごした戦前から戦後、高度成長、バブル崩壊につながる時代へと重なった。やがて、いつのころからか、私も両親の記録をまとめておこうと考えるようになった。

約八年前から若いころの両親を知っている人たちから話を聞き始めた。また、私が両親の記録を準備しているのを知った縁者から古い写真や家の系図なども送られてくるようになった。

私は、仕事のついでに足を延ばし、父の故郷の山形県尾花沢市の実家を訪れたり、母が生まれ育った新潟県柏崎市に何度か足を運ぶようになった。しかし、仕事の合間を縫ってのことで、記録作業はなかなか進まなかった。

時間が経過すると共に、若いころの両親のことを知る人たちが次々に鬼籍に入るようになり、私は両記録作業の着手を急ごうと考え、ようやくことし2月からブログ形式で始めることにした。

時系列では父や母が生まれ育ったころから始める方がよいのだが、書きやすいので、両親の結婚のころからはじめることとする。

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2 Responses to はじめに

  1. 最上段左側の写真を見ますと、私の母の時代と同じで独特のマゲを結っていますね。母は明治41年生まれでしたが、高橋さんのご両親もその時代に近いのでしょうか。 昔は皆真面目そうな顔をして写真を撮っていたようです。 続きを楽しみにしています。

  2. 田村さま
    コメントありがとうございます。

    月1回程度の更新を考えています。
    読んで欲しい人の対象がメールだけの人、FBだけの人、両方やっている人と分かれ、世代も30代〜70代で男女、リタイアしたした人、現役、介護家族を抱えている人、育児家事に追われる主婦、働く現役男女、親戚と多様です。
     
    始めるにあたって、いろいろ考えましたが、すでに亡くなった両親中心で、またそのきょうだいやのほとんどが亡くなっていることなど、自分の年齢などを考えて思い切ってスタートしました。

    孫世代に、ゆくゆく読んで欲しいと言う動機もあります。

     

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